NVDA リモート

バージョン 1.0

NVDA リモートを使うと、NVDA スクリーンリーダーを実行している他のコンピューターに接続して操作できます。相手が隣の部屋でも地球の裏側でも同じように操作できます。接続は簡単で、新しく覚えるコマンドはごくわずかです。他の人のコンピューターに接続したり、信頼できる他の人に自分のコンピューターの操作を許可したりして、定期的なメンテナンスを実行したり、トラブルに対応したり、トレーニングを提供したりできます。

準備

操作する側と、操作を許可する側の、両方のコンピューターで NVDA および NVDA リモート アドオンがインストールされている必要があります。

NVDA および NVDA リモート アドオンのインストールは一般的な手順と同じです。詳しい説明は NVDA ユーザーガイドをお読みください。

外部のサーバーを中継してリモートセッションを開始

操作を許可する側のコンピューター

  1. NVDA メニューから「ツール」「リモート」「接続」を選択
  2. 最初のラジオボタンで「クライアント」を選択
  3. 2番目のラジオボタンで「このコンピューターの操作を許可」を選択
  4. 「ホスト」のエディットフィールドで、接続したい中継サーバーを選びます。例えば nvdaremote.com が利用できます。
  5. 「鍵」のエディットフィールドで鍵を入力するか、その次の「鍵を作成」ボタンを押します。 この「鍵」はこのコンピューターを操作する側で、入力が必要になる情報です。 操作される側のコンピューターと操作する側のコンピューターは同じ鍵を使わなくてはなりません。
  6. OK ボタンを押します。完了するとピッという音と「接続しました」というメッセージが聞こえます。

相手を操作する側のコンピューター

  1. NVDA メニューから「ツール」「リモート」「接続」を選択
  2. 最初のラジオボタンで「クライアント」を選択
  3. 2番目のラジオボタンで「相手のコンピューターを操作」を選択
  4. 「ホスト」のエディットフィールドで、接続したい中継サーバーを選びます。例えば nvdaremote.com が利用できます。両方のコンピューターで同じ中継サーバーを指定する必要があります。
  5. 「鍵」のエディットフィールドで鍵を入力するか、その次の「鍵を作成」ボタンを押します。 この「鍵」はこのコンピューターを操作する側で、入力が必要になる情報です。
  6. OK ボタンを押します。完了するとピッという音と「接続しました」というメッセージが聞こえます。

片方のコンピューターをサーバーとして使う

「接続」の最初のラジオボタンで片方が「サーバー」を選択すると、外部のサーバーを中継しない接続ができます。

どちらのコンピューターが「サーバー」になるかを選んでください。

「サーバー」にならない側のコンピューターは、サーバー側のコンピューターにアドレスを指定して接続できなくてはいけません。サーバーでない側のラジオボタンは「クライアント」を選んでください。

サーバーになることを選択すると、「IPアドレスを調べる」ボタンを使って、このコンピューターが外部からアクセスできるIPアドレスを持っているか、そしてこのアドオンのためのポートが外部から利用できるかどうかを調べます。

ポートチェックがサーバー側のコンピューターのポート 6837 に接続できない場合は警告のメッセージがあります。

ポートに接続できない場合はアクセス許可やポート転送などの設定を確認してください。

注意: アクセス許可やポート転送の設定方法はここでは説明しません。お使いのルーターなどの説明をご確認ください。

「鍵」のフィールドに鍵を入力するか「鍵を作成」ボタンを押してください。操作する側のコンピューターでは、あなたのコンピューターのIPアドレスに加えて、この鍵の情報が必要です。

OKボタンを押すと、コンピューターは接続されます。

他の人がクライアントとして接続してきたら、外部のサーバーを使う場合と同じようにリモートが使用できます。

キー入力の送信

リモートの作業を開始すると、相手のコンピューターを操作する側では、ファンクションキー f11 を押して「キー入力を送信」に切り替えることができます。

「キー入力を送信」と NVDA が読み上げると、操作する側のコンピューターで押されたキー入力は、操作を許可した側のコンピューターに送られます。もう一度 f11 キーを押すと、送信を停止して、自分のコンピューターを操作できるようになります。

互換性の問題を回避するために、操作する側とされる側は同じ配列のキーボードでお使いください。

Ctrl+Alt+Delの送信

キー入力を送信している状態では Ctrl+Alt+Del の組み合わせを送信することは、普通の操作ではできません。

相手側に Ctrl+Alt+Del キーを送信したいとき、操作される側がセキュアデスクトップで利用できる場合は、NVDA メニューの「Ctrl+Alt+Delを送信」コマンドを利用してください。

コンピューターを無人で操作する

自分が所有している遠隔地のコンピューターを操作したいことがあります。例えば旅行中に、自宅の外から自宅のコンピューターを操作できたら便利でしょう。または、自宅の部屋にあるコンピューターを職場から操作したいこともあります。このような高度な使い方に役立つ機能を紹介します。

  1. NVDAメニューを開いて「ツール」「リモート」「オプション」を選んでEnterキー
  2. 「起動時にサーバーに自動的に接続」をチェックする
  3. ホストと鍵のフィールドに接続先を入力して OK ボタンを押す
  4. ご注意ください: この状況では「鍵を作成」オプションは使えません。設定した鍵は、将来どのような場所からでもサーバーに接続できるために、確実に記録してください。

相手からの音声のミュート

相手のコンピューターからの音声を聞きたくない場合は、NVDAメニューの「ツール」「リモート」「相手の音声をミュート」を選んでEnterキーを押してください。

リモートの終了

リモートの作業を終了するには:

  1. 操作する側のコンピューターで f11 キーを押してキー入力の送信を停止してください。「送信停止」というメッセージが聞こえます。「キー入力を送信」と聞こえたらもう一度 f11 キーを押してください。

  2. NVDAメニューを開いて「ツール」「リモート」「切断」を選んで Enter キーを押してください。

クリップボードを送信

「リモート」メニューの「クリップボードを送信」コマンドは、クリップボードのテキストを相手のコンピューターに送信する機能です。

このコマンドを実行すると、自分のクリップボードのテキスト情報が相手のコンピューターのクリップボードに送信されます。

セキュアデスクトップでリモートを使う

セキュアデスクトップで NVDA リモートを使うためには、アドオンがセキュアデスクトップで実行できるようにインストールしてください。

  1. NVDAメニュー「設定」「一般」を選択

  2. 「現在保存されている情報をログインまたはその他のセキュアスクリーンで使用」ボタンを押す

  3. 設定やアドオンをコピーするかどうかを聞かれるので「はい」を選択。ユーザーアカウント制御のダイアログが表示される場合は操作を許可してください。

  4. 設定がコピーされたら OK ボタンを押してください。さらに OK ボタンを押してダイアログを閉じてください。

セキュアデスクトップにNVDAリモートがインストールされている場合、自分がこのコンピューターの操作を相手に許可している場合、セキュアデスクトップの操作も相手のコンピューターで読み上げられます。

貢献者

We would like to acknowledge the following contributors, among others, who helped make the NVDA Remote project a reality.